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March 13, 2005

ヒルティについて

カール・ヒルティ(Carl Hilty) 1833年 - 1909年
スイスの法律家・思想家。

弁護士として仕事にうちこむかたわら、
法律家としての高い見識と、クリスチャンとしての深い信仰心に基づく多くの著作を残しました。
晩年はベルン大学にて教鞭をとり、若い法律家の育成につとめ
ハーグの国際仲裁裁判所判事に任命されるなど、
周囲の信頼も篤かったとのことです。
(参考;岩波文庫『眠られぬ夜のために』「解説」草間平作)

邦訳として、
岩波文庫『幸福論』(全三冊)草間平作・大和邦太郎訳
岩波文庫『眠られぬ夜のために』(一部・二部)草間平作・大和邦太郎訳
筑摩叢書『眠られぬ夜のために』(第一部・第二部)前田敬作訳(絶版)
白水社『眠られぬ夜のために』小池辰雄
などがあります。

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「1 ヒルティ『眠られぬ夜のために』とは?」カテゴリの記事

Comments

「ヒルティ」「キリスト教」の2語で検索していたら、ここへ到着しました。

キリスト者のHPに、「キリストの癒しの奇跡は史実だと思う」と書いてあったので、「いいえ。私は作り話だと思います」とメールしたら、返信メールにヒルティの著作からの引用がありました。

私は今日までその人を知らなかったのですが、ヒルティというのは信者たちの間では有名な方だったのですか?

Posted by: tomoko | November 19, 2006 at 11:56 AM

tomokoさん、こんにちは。
はじめまして。
コメントありがとうございます。

まず、ヒルティは信者たちの間では有名か、という件ですが、どうでしょうか。
客観的なデータなどはないので、はっきりお答えできないのですが、わたしの感覚からいうと、あまり知られていないように思います。(無教会キリスト教徒の年配の方に限って言えば、とてもよく読まれているようですが。)
日本にヒルティを紹介したのは、明治時代、ラファエル・フォン・ケーベルというドイツの哲学者で現在の東大の教授だったそうです。西洋文化への憧れの思いもあって、当時の知識人はヒルティを愛読したとのことです。戦後は、無教会キリスト教徒の塚本虎二氏という、当時のキリスト教界に大きな影響をもった方が、熱心に若者にヒルティを薦めたそうです。最近は、一般にはあまり知られていないものの、キリスト教徒、非キリスト教徒限らず、熱心な読書子に好まれているような印象があります。

「癒し」とヒルティの思想の関連でいえば、ヒルティが、精神と肉体を切り離して診察する現代医学や科学への盲信を戒める文章をいくつか書いているので、そのHPのキリスト者の方は、その方面から薦められたのかな?と思います。

わたし個人の「癒しの奇跡」への感じ方を正直に申し上げますと、おそらく、聖書の成立の過程で、いわゆる「英雄神話」的なもの「民間伝承」的なものが混じりこんだんだろうな、と思っています。ひらたく言うと、イエスの障害者や病人への言動や思想に「尾ひれがついた」ところもあるんだろうと思ってます。
しかし、たとえそうだとしても、私自身の信仰にはなんの影響もありません。そうした「奇跡譚」の背景には、なにか、とても切実な思いが隠されているような気がして、おろそかに読むことはできないと思います。
ネット上でのコミュニケーションはたいへん難しいので、あまり深くは申し上げませんが。(ここで、議論をするつもりもありませんので、わたしのこの書き込みに憤りを感じたキリスト教徒の方には、お返事できません。ごめんなさい。)

非キリスト者の方のヒルティ解説書には「できる人になる生き方の習慣」(渡辺昇一)があります。本書「眠られぬ夜のために」も、ぜひどうぞ。

Posted by: nikkou | November 20, 2006 at 07:02 PM

補足。客観的なデータになるかどうかわからないけど…

手元の岩波文庫版では2004年で49刷り。出版業の人間として言えば、驚異的な数字ですねー。ネットで調べてみると、「クリスチャンじゃないけど読んで影響をうけた」という人も少なからずあり、本国スイスより日本人のほうに受けがいい哲学者のようです。

Posted by: nikkou | November 21, 2006 at 12:21 AM

情報をありがとうございました。知識が増えてうれしいです。

おっしゃるとおり、そのサイト・オーナーは無教会主義であることを表明されていました。下記のURLです。コメント欄がありませんから、作者へのメッセージはメール限定のようですね。
http://ichinichiissyou.seesaa.net/

Posted by: tomoko | November 21, 2006 at 12:40 PM

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