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May 11, 2005

出会いは神様の筋書き

5月11日『眠られぬ夜のために』

「神のそば近くあることは、それら(宗教的熱狂や興奮)とはまるで別なことで、むしろ全く独特な、静かで、平和に満ちた感情である。
しかもこの感情、すなわち神の近くにあるという喜びは、あらゆる人間的感情のうちでとりわけ強烈なものである。
つまりこの感情は、それが人の心を完全に満足せしめるばかりでなく、またあらゆる制限から精神を解放し昂揚する効果の点で、友情や恋愛やその他の感情とは、とうてい比べものにならないほど強いのである。」
(岩波文庫:草間・大和訳)

2年くらい前、ふと、「わたし、ひとりで生きてゆけるかも!?」と思った。
今の仕事で十分食べていけるし、仕事も、その後もゴスペルやら買い物やらで充実しているし。
恋愛に関しては、ほとんどオリンピック状態(4年に一回。だからもー、国際的なすさまじいイベントのノリとなる)。

30前のそういう娘に恐れをなした母が、佐野洋子著「100万回生きたねこ」という絵本を押し付けてきた。
有名な絵本なので知っている人も多いと思うけれど、
まあ、ある猫がですね、豪勢な暮らしやら、権力的な地位やら、なにやかにやと、この世の富と誉れを思うままにしながら、何度も生き返ってしまって、なかなか死ねないわけです。
しかし、あるとき、メスの白猫と出会い、彼女を深く愛し、白猫が老衰で亡くなったとき、彼は激しく泣き、そしてそのまま死んで、ようやく、生き返らなかった…というお話。

…あてつけがましい母である。

「女がひとりで生きていこうなんて、危険きわまりないわよ!孫の顔が見たいとは言わないけど、せめて、親を安心させたらどうなの!」
「結婚が女の幸せだ、なんていうんじゃないでしょうね!わたしはお母さんみたいな人生はいやなの!」
…なんつーホームドラマみたいな会話をしたわけじゃないけれど、お互い寄るとさわると、常にそこはかとな~く、そーゆー緊張感が漂っていたりした。

信仰のない母に、「そういうのって、ほら、神様の采配にまかせるしかないからさ」とか、「独身っていうのも賜物なんだよ」などと言っても、ばかにした顔で「はいはいはいはい」といなされるしかなく、なんともいや~な感じである。

まあ、そういうこともあったりして、
ヒルティの言うような、「神様の近くにいるという喜びは、友情や恋愛よりも幸せなんだ」という感覚は、なかなか伝えにくいもんだよな~と思う。
わたし自身、「神様がわたしを愛してくれていることは、すんごくよく分かっているの! わたしも神様のことを愛してる。でも、でも、でも、神様、わたしだって人間の男の人を愛したいよ」と祈ったりしたので、
ヒルティの言葉がほんとうに実感できるのは、かなり枯れちゃってからなんじゃないか、とも思っている。

昨年の誕生日、クリスチャンの友人にそんなようことをメールで愚痴った。
この友人は、山口智子似の美人と結婚して今はもう二児の父だが、
若いころは、歴史を掘り返してもここまでマジメな男はいなかろう、というほどかちかちな人だった。
だからなのか、わたしくらいの頃は、愛し合える人にめぐり合えなくて、すんごくつらい想いをしていたという。
その彼から、「いいなあ~そういう心境…」と思うような返信がきた。
あまりによかったので手帳に控えている。今彼と連絡がとれないので、無断で一部転載しよう。きっと許してくれるだろう。
このブログは、愛するクリスチャンの独身の友人たちも見てくれているので、なんかの励ましになるかもしれないし。

(たしかに、nikkouくらいの年頃は、パートナーが与えられないことでとてもつらい想いをしていた、という意味のことのあとに)
「振り返って分かることは、あの『祈らされていた』苦しい時期、
神様何やってるんですか、と泣きべそかきながら一人祈っては賛美し、御言葉に集中したあの時期、
私の想像をずっと超える仕方で、神様の筋書きが進んでいたということです。」

わたしが泣いている裏で、神様がせっせとわたしの人生のシナリオを書いていた…というこんな考え方、いいなあ、と思うし、わたしは信じてる。

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Comments

独身時代の不安、母親との会話、いいですね。枯れてから分かる、神様の言葉、なんてジーンと来ました。ヒルティのふるさとスイスベルン、とてもいいところよ。行って見れば教えも一段と身に浸みるでしょう。杉山勝己

Posted by: sugiyama katsumi jiji from hikawadai | May 14, 2005 at 11:29 AM

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