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July 22, 2005

ブルックリン・タバナクル来日

先週から、アメリカのブルックリン・タバナクルというゴスペルクワイアーが来日している。
(正確には、人数が到らず「クワイアー」(合唱団)ではなく「シンガーズ」であったが)

昨日、nikkouもコンサートに行ってきた。
このクワイアーはグラミー賞を6度も受賞しているということで、
絶叫したり気絶したりするようなコテコテの黒人ゴスペルよりは、歌い口も洗練された感じ。
nikkouの好きな歌ももりだくさんで、音楽そのものはたっぷり堪能した。
「自由とはこういうものだったのか!」という歌など、涙が出そうになったよ。
ゴスペルというのは、救われた感動を反芻できるので、本当にいいものだ。

あの客席にいたひとたちの何人かがすでにレポートを書いているので、ご参照あれ。
それぞれ切り口が面白い。
つぶやき亭
http://tsubuyakitei.tea-nifty.com/luke/2005/07/post_0320.html
きゃっかるぅん日記
http://yaplog.jp/gumbo/archive/170#BlogEntryExtend
ヨコシのデボーション日記
http://devotion.269g.net/article/534720.html
そんなとこなのよ
http://blog.drecom.jp/zoo-mania/category_5/

さて、nikkou的に面白かったのは、コンサートにはさまれたビデオである。
現在、ブルックリン・タバナクルで歌っているある白人男性のドキュメンタリーなのだが、
これが、なかなか強烈であった。

ニューヨークで日に3000ドル稼ぐカリスマ美容師だったという彼が、
パリでヘロインを覚え、
薬物中毒で一気に路上生活者へ転落した、というお話。
それでも、どん底で「主の名を呼び求める者は、だれでも救われる」(ローマの信徒への手紙10章13節)という聖書の言葉がよみがえる、
という精神性が備えられていたためか、
「悔い改めて復活」という逆転劇をたどるのである。

薬物中毒時代のものか、うつろな表情の顔写真が何枚もスライドされ、
まるで法務省の薬物撲滅キャンペーンビデオであった。

で、nikkouは、「アメリカンドリームから路上生活者へ、しかしキリスト教によって救われる・・・とは、なんとまあアメリカ的キリスト教観」と、
自分はクリスチャンのくせに、こういうのを見ると、
いつもちょっと突っ込みたくなっちゃうのだけれど、
今回は、対岸の火事を眺める思いではいられないような気がしていた。

というのも、さっきまで『希望格差社会』(山田昌弘著 筑摩書房)という、世にも恐ろしい本を読んでいたからだ。

日本は、アメリカのように富豪から路上生活者へ、というような社会ではないけれど、
経済成長がとまった今、
どんなに専門性の高い学校に進もうが、どんなに学歴が高かろうが、
一定数はフリーターにしかなれず、
一部の人間が大きな成功をおさめていく、というふうに、
「勝ち組」と「負け組」(嫌な言い方だ)に、これまでにない大きな「格差」が生じる社会になる、という未来予測である。

日本がそんなんになっちゃった後に、アメリカ並みに薬物が出回っちゃったりしたら、ひとたまりもないんじゃないか。
しかも、日本には、「主の名を呼び求める…」的な、どん底を支える精神性がない。
クリスチャンは1%より増えず、仏教はお葬式以外縁がない。
あぶないぞ、これは。

もちろん、薬物がそんなに急速に浸透するはずもないのでnikkouの危惧はまったく突拍子もないことかもしれないけれど、
今後経済成長が望めないのならば、どん底を支える思想、すくなくとも教育くらいはそろそろ用意しておいたほうがいいんじゃないか、なんてことを考えながらの、コンサート帰り道でありました。

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「4 ゴスペル」カテゴリの記事

Comments

はじめまして。
トラックバックありがとうございます。

ブルックリン・タバナクルの記事を書いてから、
検索エンジンで飛んでくる人が現われだして
少しびっくりしています。

プロフィール拝見させていただいて、nikkouさんは
手話賛美に興味があるということなのですが、
今、NHKの「みんなの手話」という番組の講師の米川明彦氏
もクリスチャンなんですよ。
(ご存知だったらスイマセン 実は私の教会の教師だったりするのです。今日の礼拝でメッセージをしておられました)

では、これからもnikkouさんがますますご活躍されますよう
お祈り申し上げます。

Posted by: ヨコシ | July 24, 2005 at 02:12 PM

こんにちは。21日のブルックリンにいたのですね。僕も昼のWSから参加してました。自分は細かく書かなかったドキュメンタリー映像の事が書いてあって読ませて頂きました。教会とクワイアの良いコンサートでしたよね。僕はMy Life~以降は涙目でした。

Posted by: ひでくまっくす | July 24, 2005 at 05:29 PM

こんばんは。トラックバックありがとうございます。しっかりと根付いた信仰からくるパワーってすごいですね。教会でのクワイヤーの働きは大きいなと。言葉より音楽の方が聞きやすいし、心にしみ込みやすいから、伝導という働きにおいては、いい切り口なんだなと思いながら帰りました。私は16日のコンサート、18日のワークショップに参加しました。バリバリの大阪ののりで、雰囲気がお祭りのようでした。

Posted by: るか | July 24, 2005 at 11:08 PM

>ヨコシさま

わたしのブログにも「ブルックリンタバナクル」で検索していらっしゃる方がいます。
あれだけ人数いましたものね。

米川明彦氏のこと、知らなかった!!
そうなの!うれしいですね。

nikkouは、総武線沿線のとある教会に手話を習いに行っていますが、いやはや遠くて。(手話賛美に初めて行ったときの感想↓)
http://nikkou.cocolog-nifty.com/nemurarenuyorunotameni/2005/03/post_12.html#comments
でも、最近、クワイアーのライブで手話賛美をさせていただくことになりました。
つたない手話だけど、神様がnikkouごときでもがんがん使ってくれるよう、祈ってます。

>ひでくまっくす 様

WSから参加!
いいなあ。WSのほうが良かったという人もおり、(↓友人の「たま」ちゃん)
http://tamak.at.webry.info/200507/article_10.html
うらやましい限りです。
my Lifeは、nikkouも、ちょっと(いや、かなり)うるっとき
ました。

>るか 様
大阪のノリの賛美、すごいだろうなー!
出張で大阪に行ったとき、泊まった梅田のホテルの横にあった教会でゴスペルクワイアーの募集のチラシが貼ってあって、
(「聖ヨハネ教会」だったかな?聖公会っぽかった。)
大阪の賛美は熱そうだ!と思った記憶があります。

Posted by: nikkou | July 26, 2005 at 10:44 PM

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