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September 09, 2005

9月10日はホワイトバンドデー

9月9日『眠られぬ夜のために』

「…あわれみの心はいわば第六感のようなもので、
根本的にはただ厳しい苦難を通じてより善い人びとの心に生じる感情であって
――みずから犠牲を払わず、他人の助けにもならない弱弱しい同情などとは違うのである。」
(岩波文庫・草間・大和訳)

ホワイトバンドプロジェクトなるものがある。
http://www.hottokenai.jp/home.html

あまたある「世界の貧困を救おう」という働きのひとつである。

nikkouも、ひとつ買った。
300円で世界の貧困に役立てるならお安い御用である。
そう、遠くの隣人を助けるのは、実はたやすい。

poriannna
『少女パレアナ』という小説がある。
明るい孤児の成長物語、まあ、『赤毛のアン』の一類型といおうか。

この中に、きわめて痛快なシーンが描かれている。

ふとしたきっかけで、ホームレスの少年と親しくなったパレアナは、
「あなたを引き取って、めんどうをみてくれる親切なおばさまたちがいる!」と思いつく。
そのおばさまたちは、遠い国の貧しい子供たちのために、衣類やお金を贈っているのである。
遠い国の子供たちでさえ、援けずにはいられない人たちだ、
目の前のあなたを助けないわけがないじゃない!
・・・このおばさまたち、というのは、――教会の婦人会の方々なのである。
むろん、婦人会にはていよく追い払われてしまうのであるが、
nikkouは、どちらかというと、この婦人会の側の人間だろう。
自分と関わり合いにならない限りの援助なのである。

ホワイトバンドをつけるとき、胸に浮かぶのは、パレアナの痛烈な批判、そして、
「みずから犠牲を払」って、世界の貧困に立ち向かっていった人々である。
インドにマザーテレサがゆき、
アフリカにシュバイツアーは行った。
ネパールには岩村昇医師が診療所を開き、
アフガニスタンでは中村哲医師が井戸を掘っている。
そして、その無名の多くのスタッフたち。
white_band
ホワイトバンドを腕につけつつ、nikkouの心は、いささかの含羞を覚える。
ホワイトバンドに参加しています、と胸をはってはいけない。
ホワイトバンド、しか、参加できません、といわねばならない。

この心を主はすべて見ている。
いつか、nikkouの含羞を取り除くべく、招命なさるかもしれない。
そうなったら、もう、
「満天の星空の下、岩陰で用を足すほうがはずかしいよっ!」ってのが本音であっても、
ゆかざるを得ないでしょうか。

なんともひねくれもののホワイトバンドデーなのであります。

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