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October 10, 2005

ドイツ報告その1 豪華な教会

『眠られぬ夜のために』第一部

「10月4日

現代人が、キリスト教という永続的な心の平安にいたる道に背を向けるのは、キリスト教本来の証しが原因ではない。

(中略)

彼らが反感をもつのは、この宗教の人間的な担い手に対してである。

(中略)

まず、それら『周りにからみついている』一切のことをすてなさい。
さらに、それでもなおいくらか懸念を感じるならば、
今日の教会に頼らなくてもよい。
しかし、心からの願いをこめて、
『主よ、私をお助けください』といいなさい。
この祈りはすでに多くの人々を救ってきた。」
(岩波文庫:草間・大和訳)

観光地とはすなわち、旧所名跡であります。
日本に来た外国人観光客が京都の寺社を見物するように、
日本人観光客は、ドイツの有名な教会をめぐることになります。

と、いうわけで、nikkouも、
毎日、ひとつふたつ、古く由緒正しい教会を見て回ることになりました。
daiseidou

ドイツの教会を一言で言うなら、
「派手だなー」
って感じです。

カトリックはもとより、プロテスタントもルーテル派を多く訪れたせいか、
日本のシンプルな長いすと、シンプルな十字架に慣れた目には、くらくらしました。

人の持ちうる最上のものを主に捧げる、という考えは、nikkouも嫌いではありません。
むしろ、それが芸術の可能性を開いてきた、という一面もあるのかもしれません。

実際、はっと胸をつかれることもありました。
noimyunnsuta
ヴュルツブルクのノイミュンスター教会にあった荒々しい木彫りのキリスト像は、
てのひらに、ふとい釘をぶっさしたまま、
胸の前で、何か(誰か?)をかき抱くように、両腕を交差させていました。
この像から、無名の彫刻家の真剣な信仰告白を聞く思いでした。

その一方で、この教会では中世まで、身分によって座る席が決められており、
身分が高い人が座る前の席に行くに従って、装飾も手が込んだ、華やかなものになってゆく、
とのこと。
ちょっと興ざめいたしました。
たしか、栃木の日光東照宮でも、納めた石高によって大名の座る畳が違う、という説明があったような…。
古今東西、宗教と権力の繋がる方向は同じということか。

さらに、
中世に造られた司教の宮殿(レジデンツ)には、
ドイツの手工芸の技の限りを尽くした聖人像や、
世界最大級のフレスコ画、金箔を貼りこめた調度品、鏡の部屋、ベネチアングラスのシャンデリアに、ステンドグラス…。
200510011654000
バカ殿で知られたルートビッヒ2世の、国庫を喰いつぶしそうになったという豪華な城にも、
金ぴかで、目にも彩な礼拝堂が完備。
イエス様は調度品か~!

プロテスタントが生まれた背景には、こうした文化的社会的土壌があったのだろうか。
イエス様は、物質的にはとても貧しい方だったのにね。

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