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November 08, 2005

騒然となった、クリスチャン独身女性

『眠られぬ夜のために』第一部

「11月8日

ジェネバのカタリナは、正当にも神にこう尋ねた。

『神への愛は他のすべての愛をしりぞけますが、それでもわたしたちは隣人を愛さなくてはならないのでしょうか」と。

これに対して彼女はつぎのような返事をうけとった、

『わたしを愛する者は、わたしが愛するすべてのものをも愛する。
あなたは、できるだけ隣人の霊と肉の幸福を増やそうと心がけねばならない。
まことの愛は隣人をその人自身において愛するのでなくて、神において愛する。』」
(岩波文庫・草間・大和訳)

katarinanokekkonn
ずいぶん持って回った言い方だが、簡単にいうと、「神様と隣人への愛とは、両立するのか?」ということだろうか。それに対する答えは、「神を愛しているからこそ、隣人を愛せるのだ」といった感じだろうか。

今夜、これを読んで、nikkouは、とっても卑近な例を思い出した。卑近すぎて恐縮だが、恋愛のことである。

わたしが主イエスに出会って半年ぐらいたったころのことである。ゴスペルの関係で、女性限定聖書セミナーに参加した。クラスは、既婚者と独身者に分かれ、連休の3日間、講義があった。nikkouは独身者クラスである。講師はアメリカの黒人女性で、DVや虐待の被害者、各種依存症の女性のための支援を行っている伝道者、とのことであった。

いろいろと強烈な話が多くあったが、中でも印象深いのが、ある日の午前の講義のことである。
独身のクリスチャン女性の恋愛として、講師が、次の二点に気をつけるように、と言ったのである。

①クリスチャン男性と結婚すること。
②結婚前に性交渉をしないこと。

…次の瞬間、30~40人のうら若き女性たちが、騒然となった。
nkkouなんて、「えーーーーーーー!そんなんなら、結婚してからクリスチャンになればよかった~!」と思ったね。
実際、ある女性が立ちあがって、特に①について、「そうしたいのは山々だが、現実的にはむずかしい」と泣きながら訴えた。その人は清純な感じのかわいい人だったので、「あんな人でもそう思うなら、もう、nikkouみたいに野暮ったいのは絶望的だ。そんなこと忠実に守っていて、50歳になっても60歳になっても処女で独身だったら、このアメリカ人は責任をとってくれるのか」と憤然とし、ちょっと涙ぐんだりまでした。

とうとう通訳者が見かねて、「クリスチャンでない男の子とデートするのはいいのよ、それで、彼がイエス様を信じてくれたら、みんな幸せじゃない」とフォローし、講師は講師で、「かわいいわね~ふぉっふぉっふぉ」と笑ったりなんかして、もーたいへんであった。

こんなにクラスが騒然となったのは、
①は、日本にはクリスチャン男性が少ない、ということ
②は、現代の日本の若者の価値観と大きく離れていたため、であろう。
アメリカのキリスト教社会と、日本の状況の乖離は意外に大きい。

その後、既婚者クラスのお姉さんたちにこの2点について話したら、「そうそう、そう思うこと、あるわね~」とうなづかれ、「自分たちは、昔は散々楽しんだくせに~、今はノン・クリスチャンのダンナともラブラブなくせに~」とうらめしさにまたもや涙ぐみ、「nikkou、泣くな~」と笑われたりした。

②の性交渉については、けっこうあけすけな質疑応答があったのだが、nikkouも嫁入り前だし、まあ、いずれ時がくれば、書く…(かもしれない)。

①の結婚について、であるが、ご主人がクリスチャンでないお姉さんたちも、幸せそうに、nikkouには見える。が、よく聞くと、みんなそれなりにご主人や家族に気を使っている。信仰にもとづく行動がご主人に分かってもらえず摩擦になることも、あるらしい。それでも彼女たちはご主人を愛しているから、あの講師の忠告は絶対ではない、と思う。
先だって書いた、ミッションバラバの奥さんは、クリスチャンどころか、ヤクザと結婚したわけだが、神様との関係をきっちり築くことで、自分も家族も守ることができたわけだし。
とはいうものの、多くの場合、忠告を聞いたほうがリスクは少ない、ということなのかもしれない。

要は、彼氏が、あなたのことを、容姿やら趣味やらなんかでなく、「主にあって」愛しているかどうか、見極めろ、
あなた自身も、神への愛を忘れたら、恋愛も結婚も身勝手な愛中心になる、という解説の結果の忠告だったのだが、当時のnikkouにはちょっと刺激が強かった。
3年たってようやく、あの時の動揺を、クスクス笑いながら思い出せる。

ヒルティは、カタリナの話に続いて、こういう。
そのような愛は、
「隣人にとっても具合がよい。
というのは、隣人を彼自身のために愛する愛は、ともするとそれに特有な動揺をともない、
いずれにしても神においてその人を愛する愛ほど、不変でも、確かでもないからである。」

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Comments

①賛成です。私もこれで離婚しました。非キリスト教徒であった以外は100点満点の前夫でした。今でも彼に対して悪かったなーと思っています。②自らの素行の悪さから、何も言えない…。
nikkouさんに好かれたかもしれない、と喜んでいます。

Posted by: ゴトウ | November 08, 2005 at 11:15 PM

えっ…、あ、…えっ…、あ、じゃあ、今のご主人は再婚でクリスチャンなんですね?(すみません、立ち入ったことで。)

うわー、重みのある証言だな~。
今、このブログを読んでいてくれている、わが、クリスチャンの独身女性の友人たちよ、ゴトウさんに、感謝だ。やはり、クリスチャン男性のほうが、いいらしいぞ。みんなみんな、幸せになろうね。

それと、ゴトウさんのコメントを読んで、すぐに、あわてて、「神様、神様、てぇへんだ、てぇへんだ」と、ゴトウさんのご家族(前の夫さんのことも)お祈りしました。
いつも、率直なコメントに、感謝してます。

Posted by: nikkou | November 08, 2005 at 11:40 PM

自分を棚の上にあげちゃって恐縮ですが・・・
客観的に見て、日本のクリスチャン独身男性は「ちょっと変」比率が高い。社会に適合できずに教会にたどり着いた、というタイプが多いんだな。
「お前グチグチ言ってないでしっかりしろよっ!!」
と言いたくなるやつがいっぱい。
だからちょっとまともな男はすぐに売れちゃう。結局大部分の素晴らしい女性たちは、本当に交際してみたいと思えるクリスチャンの男性が見つけられなくなる・・・。そんな悪循環だな。
この事についてはもっと語りたいことがいっぱいあるんだけどね。
長くなっちゃうから今度個人的にでも。

Posted by: たま | November 09, 2005 at 01:29 AM

たまちゃん

わはははは…
そうそう、「売れちゃう」んだよね~
この人いい!っていう人に限って結婚を控えてたりするんだよね。

このセミナーときも、「でも、クリスチャンの男の子たちって、悩み多き人が多いよね~」っていうことを後で話しました。
と、いっても、そもそもサンプルが少ないので、なんともいえないけれど。日本の男子に伝道を!

ぜひぜひ近いうちに、個人的にお話聞かせてください。

Posted by: nikkou | November 09, 2005 at 07:36 AM

はじめまして。
①基本的には賛成です。

独身時代は基本的にはクリスチャンとお付き合いして、クリスチャンと結婚するんだと思ってました。でも、付き合っていたクリスチャンが性犯罪を犯して「クリスチャンも罪びとなんだ」っていう当たり前のことに思い至りました。

私の父親はクリスチャンだったけど、途中で離れてカルトに走ったし、上述のように元婚約者はクリスチャンだったけど性犯罪者だったしねえ。。。

日本は男性クリスチャンが少ないから、あんまり選択肢もなく好き嫌いって考えずに付き合ってしまって、結局愛することができずに双方傷つくってことを繰り返すくらいだったら、心から愛せる人がノンクリスチャンだったら、祈って祈って、神様からの確信が与えられたら結婚してもいいんじゃないかなあ、って思ってます。

夫はノンクリスチャンだけど、今は求道中。

クリスチャンでもノンクリスチャンでも、結婚生活の苦労は同じだと思うなあ。

Posted by: Lammy | November 12, 2005 at 05:18 PM

Lammyさま

こんにちは。はじめまして。つたない記事ですが、読んでいただいて光栄です。

そして、とても、深いというか、重いというか、実感のこもった、貴重なコメントありがとうございます。コメントを読んで、「はぁ~…」とつぶやいたまま、しばし沈思瞑目、というか、ことばを失いました。

>心から愛せる人がノンクリスチャンだったら、祈って祈って、神様からの確信が与えられたら結婚してもいいんじゃないかなあ、って思ってます。

なるほど、実はnikkouも、そうかなあ、と思っています。
もちろん、基本は、主にある家庭を築きたいけれど…。
恋愛も、神様からの大切なプレゼントかもしれませんよね。

わたしのような未熟者がこういうのも僭越ですが、
Lammyさんのご主人は求道中とのこと、
たいへんなこともたくさんおありとは思いますが、でも、恵まれているな、とも思いました。Lammyさんのご家族の上に、これからも豊かに祝福がありますように。

最初は、「書きたいから書いている」という意識で始めたブログでしたが、コメントをいただく方々から、本当にいろんなことを教えられます。神様が、「nikkou、もっと広く知って深く考えなさい」と、ブログでの出会いを通じて示してくださっている気がします。本当に、感謝感謝です。

Posted by: nikkou | November 12, 2005 at 10:34 PM

はじめてなのにいきなり重いことを書いてしまいました。ごめんなさい。

手話賛美を検討中のヨガ好きのクリスチャン女性ということで、以前から読ませていただいていました。

恋愛に関してはいろいろと思うところがあるので、時間をみつけて自分のブログでじっくり書いてみたいと思います。書きましたらTBさせてください。

Posted by: Lammy | November 16, 2005 at 08:55 PM

Lammyさん

いえいえ、今回Lammyさんにコメントいただけて、本当によかった。ありがとうございます。
そして、出会いに感謝。
Lammyさんのブログも、拝見させていただきました。
実感がたっぷりこもった信仰告白だなあ、と思いました。
読みながら、心に感じるところ、思うところ、たくさんありました。
今後ともよろしくお願いいたします。

TBお待ちしています。

Posted by: nikkou | November 18, 2005 at 12:19 AM

Thanks for sharing your blog.
This is rather funny ( do choose if you want to publish it) but i took some time off work today to do something that time is pressuring me. Well, i am a Malaysian Christian and are keen to explore if there are any japanese christian girl who are interested to be in a marriage and in a south east asian ministry. I guess with technology and google translate, i was able to read this article. Cheers

Posted by: Joseph K | September 12, 2013 at 12:58 PM

thank you Joseph!

I pray for you and a south east asian ministry!

Posted by: nikkou | September 15, 2013 at 09:09 PM

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