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March 05, 2006

心のこもった贈り物

『眠られぬ夜のために』第二部

「3月2日
(前略)
贈り物は、半ば、あるいはすっかり不和となった人たちのあいだでも、
不思議に和解のはたらきをすることがよくあるものだ。

贈り物に一番適さないのは、花屋や温室で求めたかさばった、したがって高価な花束である。
これはすぐにしおれて、もてあましものになる。
贈り物として一番よいのは、
もし季節がゆるすなら、自分で摘んだ野の花の小さな花束か、
庭でとった一輪のばらの花か、
そのほかなにか日用の品などである。
まあ一度、そんなものでためしてみるがよい。」

(岩波文庫・草間・大和訳)

ヒルティのいいところは、こんな素朴さだと思う。
nikkouは、こういう考え方に、深く共感する。

付き合いの長いある友人に、ふとした頼まれ事をされ、引き受けたら、
その後なんだか高価そうなジュースのセットが送られてきた。
わたしは、ひとこと、「ありがとう、愛してるよ」って言ってくれるだけで十分だったんだけどな。

4年前にそれまで勤めていた会社をやめるとき、
親しかった先輩から、カードを手渡された。
「恥ずかしいから、家に帰って読んで」といわれた。
素直に家に帰ってから開いたら、
「nikkouの明るさに励まされてきた、あなたをとても誇りに思う」と書いてあった。
涙が出た。
このカードは、転職後の職場に持っていった。今も励まされている。

この先輩は、男勝りのかっこいい女性で、
nikkouとは、よく周囲が眉をひそめるシモネタで、げらげら笑ってはふざけまわっていた。
職場を移ったあとも、付き合いがある。
つい半年前、彼女もクリスチャンであることを知った。
びっくりした。
前の職場は辛かったけど、主は、いつでも傍にいて、こんなにもさりげなく守っていてくれたんだな、と思った。
主に感謝。
そして、K姉。ほんと、感謝してます。

わたしは、だれかに、心のこもった贈り物をしているだろうか。


水野源三に、こんな詩がある。

「葉書

あまりに達筆すぎて よく読めませんでした。
朝夕に お祈りしていますとの
最後の文字のみ よく読めました
それだけで充分です
それだけで充分です」

(「主にまかせよ 汝が身を 水野源三第二詩集」)

思わず笑って、なんだか、ちょっと胸が熱くなった。

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「2 眠られぬ夜のために」カテゴリの記事

Comments

nikkouさん、
「あまりに達筆すぎて よく読めませんでした。」すごくわかるー!(涙)
教会の方がくださるお誕生日カード、もらってとっても嬉しいんですが、判読不可能なこと多いんですよね。でもやっぱり嬉しい。
ちゃんと読めて内容が伝わる分、nikkouさんのblogという贈り物はもっと嬉しいですよ。

Posted by: ゴトウ | March 05, 2006 at 08:52 AM

ゴトウさん、あのね、この記事のK姉って、たぶん、ゴトウさんの母校の後輩だと思います。(さまざまなゴトウさん情報から推理)。
nikkouもゴトウさんの記事や、コメントがいつもうれしいです。

よーし、勇気を出していいます。
ゴトウさん、愛してます。

Posted by: nikkou | March 05, 2006 at 09:41 PM

わたしこの前、CDもらった!嬉しかった♪

Posted by: ゆり | March 05, 2006 at 09:56 PM

あはっ、そうだ。
nikkouは、ゆりちゃんから、ワークショップの楽しい時間をもらった!うれしかったよ!

Posted by: nikkou | March 05, 2006 at 10:21 PM

nikkouさん、私も愛してますよー。
K姉にもよろしく。

Posted by: ゴトウ | March 05, 2006 at 10:52 PM

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