「だめっ!」って言われるほどやりたくなるんだよね
『眠られぬ夜のために』第二部
「7月24日
(前略)
公共の学校は、いまのところ、このような任務(模範的な教育)をはたすことはできない。確固たる信念と指導力と個人的献身とを要求するその他の多くの仕事とおなじく、これも、最初はまず個人的な仕事であって、それのみか、すべての偉大な事業とおなじく、小さな規模から出発しなければなるまい。」
(筑摩叢書:前田敬作訳)
学校といえば、nikkouは子どもができたら、公立か、まあ私立でもミッションスクール以外の学校に入れようかなーと思っている。というのは、たぶん自分の子どもはクリスチャンホームに育つことになるので、家と学校そして教会、と毎日がキリスト教尽くしじゃあ、視野が狭まってしまうだろうと思うのだ。せっかく、なかなか特異な宗教感覚を持つ国に生まれたんだから、いろんな価値観に触れたほうが面白かろう、と思うわけである。まあ、そんなことは、子どもを授かってから考えるべきことだけどさ。
公立になると問題になるのが「君が代・日の丸」の強制である。(最近はミッションスクールでも賛美歌の前に君が代を歌うらしいが。→「キリスト者よ、なぜ君が代を歌うのか」キリスト者として今を生きる)。
「君が代・日の丸」について、nikkouは高校生のころから考えがあって、それは今も変わっていない。
日本という国に「国旗」や「国歌」があるのはかまわないと思う。
ただ、その歌やその旗について、大人はなにも隠し立てをすべきじゃない、と思うのである。
高校生時代、われわれ高校生たちが歌うべきか歌わざるべきか、という問題なのに、頭越しの議論がなされているのに、とても不愉快な感じがした。
頭ごなしに「歌え」と強要されるのもいやだが、「あれは軍国主義の歌だから絶対歌うな」と、これまた頭ごなしに禁止されるのもいやだ。あたしは馬鹿じゃないから、歌うか歌わざるべきかなんて、自分で判断できる、と思っていた。
歌や旗の意味とその経緯について知ったのは、高校を卒業した後、自分で書籍を通じて調べてからである。つまり、だれも教えてくれなかったのである。
君が代を歌うということならば、その歌詞は「天皇の代が、千年も万年も続きますように」という意味です、とちゃんと教えてほしい。
そして、その歌詞はいつの時代に詠まれた和歌であり、
どのような経緯で国歌に使われるようになり、
その歌詞のもとでかつてどのような価値観が形成され、
それが今に至るまでどういう状況のもと歌い継がれることになったのか、
ということを、純粋に知識として、つまり判断材料として、きっちり教えてほしい。
その上で、「わたしは歌おう」とか「わたしは歌わない」とかいう判断を、高校生自身がすればいいじゃないか、と思っていた。
日の丸もしかりである。
高校生は馬鹿じゃない。
判断材料もなにもないのに「歌え」だの「歌うな」だのって押し付けるのは、結局ミギもヒダリも一緒じゃないか。
「国家の品格」という新書が売れている。先日の内村鑑三読書会でも、話題になった。
「だめなものはだめ」と言う権威を持つ存在は、神のみだよねーなんてことをみんな言ってたけど、nikkouもそう思う。
知性と倫理と文化と歴史を持つ人間は、ありとあらゆる言葉や行動を通じて若い世代にその判断基準を示すべきだし、若い世代は、それを鵜呑みにせず、真剣に吟味し、冷静に判断すべきだ。
それが、人間の人間たる所以だと思うのだ。
判断材料も示さずに「だめ」っていうな。
「だめなものはだめ」で、言うことを聞いちゃうような若者なんて、ただのロボットだ。
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Comments
「君が代」のことは以前、僕も考えた事が有ります。ここに書くと長くなっちゃうので書きませんが、nikkouさんにメールして良ければ連絡ください。山口
Posted by: y.yamaguchi | July 25, 2006 01:09 AM
トラックバックありがとうございます。まったく同感です。私の大学時代は統一原理が「一般学生」の引き抜きを狙っていて、それに反対する学生たちが「洗脳されるから近寄るな」と呼びかけていました。内心反発しました。反対を呼びかける学生たちも、「一般学生」をバカにしていると感じました。私は自分の頭と心で判断したいと思いました。原理研究会の「アジト」に誘われるままについていき、「レクチャー」を数回受けた後、「受け入れられない」「おかしい」と自分で判断することができました。もちろん電話番号は教えないなどの自衛はした上でのことでしたが。
Posted by: starstory | July 25, 2006 09:01 AM
>山口さん
いつもお気遣い感謝です。
なかなかネット上で表現するのは難しいテーマで、
一度アップしてみたものの、ちょっとどきどきでした。
>starstoryさん
TB張り逃げしてしまってすみません。
いつも、えらく骨っぽい記事のブログだなあ、と感心しつつ共感しつつ、拝見しております。
統一協会潜入は、…nikkouはちょっと怖いかも。
Posted by: nikkou | July 25, 2006 10:31 PM
日光、結構、コケコッコー!!
Posted by: | July 26, 2006 12:18 AM
↑IPアドレス見ちゃった。まったくもう(笑)。
ご声援と受け取っておきます。ありがとー。
Posted by: nikkou | July 26, 2006 10:19 AM
ここで仰っておられることは、とても大切なことと思います。
「日の丸/君が代」についての、思考停止の「強制/反対」。
日の丸が何なのか、君が代が何なのかを知ることは、とても大切なことと思います。
それを知って判断した上で善し悪しを判断できる能力を有する、それが、民主主義が想定する「平等な存在」としての人間です。
憲法然り。
まがりなりにも、憲法というものは、最上位法です。
その最上位法について侃々諤々やってますけど、「法学」的視点からの意見を、ちょっとでも垣間見たことはただの一度もありません。
私は「9条馬鹿」には、0.2秒で突っ込みます。
「19条は何? 29条は??」
ヒダリもミギも、あっけなく撃沈します。
19条も29条も、このブログが成り立つために欠かせぬ役割を担っています。
憲法全体の「設計思想」、それと、「法学」を押さえた上で、何かしら言っていただきたいものだと、常日頃思っています。その「全体」の中で「9条」はどのように位置づけられているのか…。
軍隊然り、沖縄然り。
「反対/賛成」、どちらもひたすらヒステリックですね。
日々ニュースに接し太平洋地図とインド洋地図とを俯瞰すれば、なにがしかのまっとうな意見が出てこようものを、と、歯がゆいばかりです。
ところで、「知性と倫理と文化と歴史を持つ」と綴っておられます。
この点については、「私達の世代」は謝らなくてはならないのでしょう。
時々刻々の株価変動に一喜一憂するこの地に、知性なんぞ邪魔。必要なのは動物的嗅覚のみ。
倫理? そんなのあったら逆に邪魔だ。
日本が世界に発信しているのは「萌え文化」。経済効果は如何ほどか?
かくして日本の歴史は、正に沈まんとしている。
こんな国にしたつもりはみじんもなかったのですが、やはりなってしまいました。
そのことを申し訳なく思います。
だからこそ、「若い世代」の方々には申し上げたい。
R25なる0円雑誌なぞ、破り捨てよ。
民放テレビの視聴なぞ、ボイコットしてしまえ。
「こちら側」は、「分かって」やっているのだから。
麻痺させて思考停止させればよい。
「ただのロボット」から抜け出すのならば、まずはきちんとした情報の収集、情報群の真偽の判断、それと、確度の高いそれについての情報分析能力が必要になってきます。
だからこそ、知性が必要不可欠。
その知性は倫理が土台。
倫理というものは、文化・歴史が育んでいる。
だからこそ、神を知るべく「狭き門」(マタイ7:13-14)が待ちかまえているのです。
そのことの証明は、詩篇のどれか1つでも読めば済むことでしょう。
ダビデは苦しみの歌をどれほど詠んだことか…。
Posted by: Levi | July 27, 2006 08:51 PM
>Leviさん
こんにちは。はじめまして。
ようこそー。
書き込みありがとうございます。
ブログも拝見しました。
ヒルティと内村の読者とのこと。
聖書の読み方にも深く共感いたしました。
ついでに六法もあわててひっくり返しました(笑)。思想の自由、財産権の保護、ですね。あと、20条の信教の自由も大切かな。
>「反対/賛成」、どちらもひたすらヒステリックですね。
ねー。ひくんですよねー、どっちも。
声高なわりにあんまり説得力もなくて。
でも、情報の取捨選択もむずかしいんですよね。なにが本当かわからないし。だから判断するには時間がかかる。そのうちめんどくさくなる。これが「狭き門」なのかしらと思ったり。
でも、真理を知るのに大切なのは学の有り無しじゃない、ということをパウロも言ってるから、まあ、必要なのは誠実さとか謙虚さとかなのかなあ、と自ら戒めつつ、吟味していこうと思います。
今後ともよろしくお願いします。
Posted by: nikkou | July 28, 2006 09:55 AM