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September 25, 2006

ろうあ教会で讃美

『眠られぬ夜のために』第二部

「9月24日

あなたが心軽やかな生活を望むなら、マタイによる福音書6章33節~34節に従って生活しなければならない。

マタイによる福音書6章33節~34節
まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう。だから、あすのことを思いわずらうな。あすのことは、あす自身が思いわずらうであろう。一日の苦労はその日一日だけで十分である。」

(岩波文庫:草間・大和訳)

今日はろうあ教会で手話讃美の発表会。
ろうあ教会の礼拝から参加したのですが、とても興味深かった。
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讃美歌は、太鼓で礼拝堂を振動させてみんなを一致させる。
聖歌隊(聖手話隊?)もちゃんといる。
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メッセージは健聴者の牧師さんだったので、手話通訳がついていました。おかげで、手話の勉強になった。
礼拝後、「風の音」で讃美を披露したのですが、「とてもきれい」「合格」とお褒めいただきました。ほんとは緊張して、あちこちぶっとんじゃったんだけどね。また頑張って練習します。

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さて、ろうあ教会の方の中に、中国からいらいしたMさんという女性がおられました。
日本の手話もぺらぺら(?)なので、日本人ろうあ者とのコミュニケーションには不都合はないとのこと。
実はnikkou、たった今、ユン・チアン著『ワイルド・スワン』を読んでいたところ。
『ワイルド・スワン』とは、抗日戦争、共産党と国民党の内乱、そして文化大革命を経験したユン・チアンの祖母、母、自分と三世代の回顧録であります。
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ちょうど文庫の下巻が手元にあったので、取り出して見せたところ、Mさん、「はっ」と息をのみました。そして、「この著者のおかあさんと私のおかあさんは親友だった」とおっしゃるのです。
「ひぇっ」と、今度はnikkouが息をのみました。
文庫の口絵には写真が載っているのですが、その写真を指差しながら、「ユン・チアンの弟と、自分の兄は同級生だった」とも。
ということは、おそらくMさんの両親は共産党の高官だったのでしょうね。
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さらに、「ユン・チアンの両親は文化大革命の受難を生き延びたけれども、自分の両親は処刑された。親族はみんなアメリカに逃げてしまった。自分は4人兄弟だったのだけれど、全員他人に預けられて育った。文化大革命以後、兄弟とも親戚とも、会っていない」と、しゅぱしゅぱ、っと手話で語りました。そして、ばっとMさんの目に涙がにじんだので、「あ、やばい、泣かせちゃった」と思ったのですが、Mさん、ふっと横をむいて、向き直ったときにはもう、涙はありませんでした。勝気な人なんだなあ、と思いました。

『ワイルド・スワン』に描かれた戦後50年の中国は、よく言えばダイナミック、正直に言えば凶暴な印象。あまりにも話がでかいので、下巻にさしかかったときには、もはや「ジャックと豆の木」でも読んでいるみたいな非現実感を抱いておりました。そこへ現れたMさんは、まるで小説の中の登場人物が3次元になって出てきたように見えて、nikkou、思わず、ぼーっとしてしまいました。
文化大革命の時代、中国のクリスチャンの人たちはどんなだったんだろう。Mさんに重ねて聞いてみたいような気もしたけれど、なんだかためらってしまった。

「一日の苦労はその日一日だけで十分である。」
帰り道、急に生ナマしく見えてきた『ワイルド・スワン』の残りを一気に読み終えて、この人たちにとって、「十分」どころか、「二十分」だったんじゃないか、こりゃ、と思った。

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Comments

私も読みました『ワイルド・スワン』。英語版で読んだのでそれほど生生しくはなかったですが、やっぱりぐっさり重くきました。
今でもときどき「文革時代は」という話を聞きます。毛沢東という人は、やはり膨大な人々の運命を変えてしまったんですね。

Posted by: ゴトウ | September 25, 2006 at 11:16 PM

毛沢東もダイナミックだけれど、中国の民衆もすごいなーと思いました。
たとえ国の命令だとしても、自分の上司や、教わっている先生を拷問するなんてこと、想像するのも難しくて、結局、そこのところがよくわからなかったですね。
集団心理っていうのかなあ。それともマインドコントロールされていたのかなあ。あるいはやるかやられるかの恐怖政治か。
いったいどういうことなんだろう。

Posted by: nikkou | September 28, 2006 at 12:22 AM

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