« リトル・ライトの輪を忘れないでいよう | Main | 「献金」もらっちゃった! »

October 23, 2006

アーミッシュの事件について

『眠られぬ夜のために』第二部

「10月21日

すべての善を自発的に、あれこれ考えたりなどせずにごく自然になり、すべての悪にたいしては反感をおぼえる―というところまで人間の本性を『きたえた』ならば、これはこの世における最も正しいことであり、到達しうる最高の段階である。(以下略)」
(筑摩叢書:前田敬作訳)

昨日、今井館聖書講堂での「内村鑑三を読もう」の会で読んだ『求安録』にも似たようなフレーズがあった。

「キリストの救いにあずかりてより、義務を尽くすは快楽と変ずると同時に、罪を犯すは苦痛と変ずるなり」(『求安録』「楽園の回復」)

200610230044000
こういう境地にはなかなか、至らないけれどねー。
昨日の読書会は、nikkouの同世代が4人、40代の兄貴1人と、60代のお父さんたち2人という構成で、とても楽しかった。今回の発表者はnikkou。発表といってもだいそれたことじゃなくって、「こういうところに感動しました」ということを言うだけで、気楽なものです。ちなみにnikkouが一番感動したのはここのとこ。

「キリストの愛神主義は、利他利己両主義の上に超越して、もっとも多く他を利として、最も多くおのれを利するの道をわれに教えたり」

「愛神主義」ってのは、「自己中心主義」どころか、「利他主義」にもまさって、自分のためにも人様のためにもなるんだよ、という意味です。
実際、「利他主義」というのは、とても素晴らしいことのようだけれど、すごい葛藤のある考え方だと思う。nikkouもボランティアなどしているけれど、「誰かのために自分を犠牲にしてがんばるんだ!」という考えていたころは、ちょっと偽善的で、とてもストレスフルだった。でも、「神さまがわたしに『やれ!』と命じている」「この仕事は神さまが私に与えたもので、だからこの人と出会ったんだ」と考えると、「私は偽善者なんじゃないかしら」みたいな葛藤がなくなって、気が楽になった。…という話をしました。

Amish
そういえば先日、アーミッシュの村の学校に銃を持った男が乱入し子どもたちを撃ち殺した、という事件がありましたが、その際、13歳の女の子が、下級生たちを守るために、「わたしを撃ってください」と進み出たとのこと。さらに、その子の両親は、犯人の家族をお葬式に呼び「赦します」と伝えたそうであります。(ちなみにアーミッシュの写真集「The Gift to Be Simple: Life in Amish Country」はすごく素敵)
日本でも連日子どもが犠牲になるニュースが流れ、その都度ご両親が「犯人を赦しません、死刑にしてください」と訴える、という状況に慣れてしまうと、こういうアーミッシュの人たちの信仰は、ほとんど信じがたいような、もう、彼岸の世界、というような感じですな。

Amish2
nikkouがこの子の立場だったらどうするだろう。…たぶん、クラスメイトを盾にして、教室の最後尾に逃げます。…でも、クラスメイトの中で特に信仰の篤い奴が、「わたしを撃ってください」と進み出たりしたら、つい、「ぬわに~、あたしだって、負けない!」と従来の負けず嫌いが出て、「いーえ、あたしよ、あたしを撃って!」と、クラスメイトを弾き飛ばしてしまうかもしれない…、って、それは信仰と関係ないな。なんだろ。功名心か?

自己犠牲だの、慈善活動だのってのは、クリスチャンにとって、「そうしなければならない」というルールじゃなくって、自然に出てくることだ、とヒルティや内村は言う。

200610221219000
今日の礼拝は、無教会の相澤先生のお宅の家庭礼拝のほうに出席してきたのだけれど、そこでもアーミッシュの事件のお話が出た。
相澤先生は礼拝のたび、「死」について語る。
このアーミッシュの、殺された女の子も、イエス様の教えてくれた「死」や「永遠のいのち」について、きちんと理解していたんだろう、という話だった。nikkouはまだ、イエスが教えてくれた「死」や「永遠のいのち」よく分からない。13歳の女の子に及びません。でも、「死」や「永遠のいのち」とは何かがはっきり分かった時、内村やヒルティが言うような、自然な心の発露として、自分を投げ出すことが出来るんだ、ということは、この子を通して、分かった。この命がまだあるうちに、それがどういうことなのか、知りたい、と思う。

|

« リトル・ライトの輪を忘れないでいよう | Main | 「献金」もらっちゃった! »

「2 眠られぬ夜のために」カテゴリの記事

Comments

うん、nikkouさんだったらきっとわかると思う。短い命かもしれないけれど、彼女は本当に素晴らしいギフトをくれたと思いますよ。

Posted by: ゴトウ | October 23, 2006 at 10:54 PM

ねー、本当に、思いもよらないギフトでした。
nikkouは、第一報を聞いたとき、「これでアーミッシュの村はセキュリティが厳しくなるぞー、閉鎖的になるぞー」って思いました。でも見事、いい意味で裏切られました。感謝です。

Posted by: nikkou | October 26, 2006 at 11:54 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91294/12385386

Listed below are links to weblogs that reference アーミッシュの事件について:

« リトル・ライトの輪を忘れないでいよう | Main | 「献金」もらっちゃった! »