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November 22, 2006

韓国の銭湯

『眠られぬ夜のために』第二部

「(前略)
まことのキリスト者の生活は、最後には、内的および外的な勝利の連続となるにちがいない。
けれども、人生の最後の瞬間にいたるまでは、
決定的な勝利―といって悪ければ、そのあとに講和条約がつづくような勝利は、けっしてない。
(中略)
それまでは、敵をあいてに、子々孫々にいたるまで戦いあるのみ!(以下略)」

(筑摩叢書:前田敬作訳)

われわれが宿泊したのは、ちいさなゲストハウス。お風呂はユニットバスなので、11人が順番に入る余裕はありません。
やむなく、お風呂屋さんに向かうこととなりました。
ハングルのできるメンバーが、通行人に「お風呂屋さんはどこか」とたずねたところ、ここから10分くらい歩いたところに24時間営業の銭湯があるとのこと。

そこで、厳寒のソウルの夜道を、ぞろぞろと銭湯へと向かうと、なんと、そこは…
…いわゆる「赤線地帯」のど真ん中でありました。
いくつも並んだ細ながーいガラス戸のむこうには、赤い照明が薄暗く灯っていて、ガラス戸に張り付くように半裸の女性たちが2,3人ずつ、こちらを伺っておりました。目のやり場に困るなあ、といいながら、おもわずちらちら見てしまったnikkouでありました。

銭湯は日本だけの習慣だと思っておりましたが、どうしてなかなか、韓国人も銭湯は好きなようです。中はえらく繁盛しておりました。おたがいに、わっしわっしとあかすりで背中を流し合い、ひとりであかすりしている方も、すさまじく真剣。わっしわっし、がっしがっし……ここでも、なんだか迫力がちがう。

脱衣室のテレビでは、なんと、韓国の若者グループが、ドニーマクラーキン「I’m walking」を熱唱中でした。しかもうまい! 今日のビミョーな反応に「ああ、韓国ではゴスペルはまだまだ流行っていないんだなあ」とnikkouちょっとがっかりしておりましたが、「これは、ゴスペルブーム、これから来るね」と仲間たちとうなづき合ったのでありました。
ほんと、いつの日か、韓国の若者たちやアメリカの若者たちと合同クワイアーでドニー・マクラーキンやエドウィン・ホーキンズを歌いたい。かつて同じ戦争に巻き込まれ、傷つき傷つけた3つの国が、ともに主を讃美するなんて、ちょっといい感じじゃないですか。

さて、入浴後、ふたたび「赤線地帯」を抜けてゲストハウスに戻りました。
実はnikkouの教会も、一本、通りをまたげば、「赤線地帯」であります。夜、教会の前に立てば、ビルの間からけばけばしいネオンが見えます。国は違えど、いずこもおなじ風景であります。彼女たちと同じ性を持つ者としては、つらいですね、あれはね、どうしてもね。

主を讃美する喜びと対極にある世界。この世に生きているかぎり、直面せざるをえない現実、ヒルティのことばを借りれば直面しなければならない「戦い」であります。
ああ、なんとかならんものかなあ、と、到着早々、思い巡らしてしまう韓国初日なのでした。

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