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May 07, 2008

GMWC2008(新しい革袋について)

Dscn0785 5月4日から昨日の6日まで、3泊2日、
名古屋で行われた「ゴスペル・ミュージック・ワークショップ・オブ・中部」(GMWC)に行ってまいりました。(写真は会場となった在日大韓基督教会名古屋。)
ワークショップというのは、体験講座、という意味。
nikkouの今回の目的は、いくつか開かれる講座のうち「ディレクター・セミナー」を受講することでした。

講師は大阪のディレクター、足立学さん
期待以上の大きな収穫を得ることができました。
主に、精神的な面や、マネージメントの点からの講義でしたが、
たぶん、今の自分に最も必要だったのは、そこなんだろうと思います。

もちろん、技術的なこととして、ハーモニーのつくり方、声の出し方、リズムのとり方などの話もありました。
足立さんが言うには、
ハーモニーで歌うこと、大きな声を出すこと、裏(2拍目)を打つというリズムなどは、
これまでの日本にはなかった文化であり、
わたしたちの身体には、リミット(制限)がかかっているんだそうです。
ゴスペルを歌うときには、そうした「リミット」を解除していきましょう、とのこと。

そこで、nikkou、はたと思いついて質問してみました。
「たしかに、私たちの体には、文化的なリミットがかかっていますが、
感性的には、すでにゴスペル音楽のリズムやハーモニーや発声に抵抗を感じることはなくなっているように思います。
でも、日本には、わたしたち以上に、文化的にも、感性的にも、ゴスペル音楽に抵抗を感じる世代がいますよね。
ご年配の方たちの前でゴスペルを歌うと、居心地の悪い思いをさせてしまうような気がします。
私は世代を超えて、ゴスペル讃美の喜びを分かち合いたい、と思っているのですが、
それは、難しいことなのでしょうか」

すると、20人ほどいたクラスの中から、
「私の教会でも、年配の方のご協力が得られない」という声があがりました。

足立さんは
「こんなことを言うと、怒られるかもしれないけれど…」と一瞬いいよどんで、
主イエスの次の言葉を引きました。
「新しいぶどう酒を古い革袋に入れる者はいない。そんなことをすれば、革袋は破れ、ぶどう酒は流れ出て、革袋もだめになる。新しいぶどう酒は、新しい革袋に入れるものだ。そうすれば、両方とも長持ちする。」(マタイによる福音書9章17節)
足立さんが言いよどんだのは、
「古い革袋」という言葉が、多少ネガティブに解釈されることが多いためだと思いますが、
ここでは、ネガティブな意味合いよりも、もっと深い状況を言い当てているように思いました。

足立さんは続けて言います。
「たぶん、日本の文化のなかで、ゴスペルというのは、『新しいぶどう酒』なんだと思う。
それを、なんの配慮もなしに、これまでの日本の教会の礼拝につっこんでは、やはり『破れる』んじゃないだろうか。
そこは、慎重な配慮が必要だと思う。

そこで『新しい革袋』を用意する、というのも、ひとつの手段。
たとえば、ゴスペルは普段の礼拝ではなく、キリスト教を知ってもらうことを目的にしたコンサートや、若い人が多い夕拝(朝の礼拝に対して、夕方の礼拝)で用いるとか。
普段の礼拝で用いたいのであれば、
『証し』(歌の作者の個人的な体験談)をもとにした歌ではなく、
シンプルな『讃美』(神をたたえること)を歌ったものにして、
礼拝に出席している人たちに、歌詞について、十分に説明するとか。」

そこへ、足立さんの奥さんが補足をしました。
「教会でゴスペル・コンサートをすることになった場合は、
若い人たちだけで進めないで、
長くその教会を支え、信仰を守ってきた方たちにも、ゴスペルの歴史とか、目的とか、意味を、ちゃんと言葉で説明して、
音楽そのものを一緒に分かち合うことはできなくても、
『目的が果たされるよう祈りで支えてください』というふうに協力を求めてください。
そして、『支えてもらって当然』という態度ではなく、
素直に感謝を示すこと。
それでうまくいっている教会はたくさんありますよ」

これはnikkou、大いに反省を迫られるお話でした。

質問をしたのは、以前、ゴスペルに対して年配の方から「カルトを思い起こす」と言われたショックが尾を引いていたからなのだけれど、それよりもずっと大切なこと、まず、私は、ゴスペルを用いて、何をしたいのか、ということと、それをこれまで綿々とつながれてきたクリスチャンたちの想いと、どのように接続していくのか、ということを改めて考えさせられたのでした。
nikkou自身、ゴスペルを通して主イエスに出会ったということもあって、
ゴスペルへの思い入れが人一倍強い。
それゆえ、あまり配慮の行き届いていない部分があったかもしれない。謙虚さというか、礼儀のようなものが、十分でなかった。
広く視野をもって、ゴスペルも適切に用いながら讃美していこう、と思わされました。

(人間関係についても、示唆に富むお話がありましたが、それはまた、項をあらためて)。

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Comments

こんばんは!
愛知のゴールデンウイークは、熱かったようですね。

この間、いろいろと悩んできたことに、よい導きが与えられてよかったですねhappy01


Posted by: けくちゃん | May 10, 2008 at 09:27 PM

けくちゃん、ありがとー。
うん、愛知は素晴らしかったよ。
すごくたくさん学ばされた。
悩みは、あたらしい地平への第一歩だね。

Posted by: nikkou | May 12, 2008 at 11:27 PM

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