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January 21, 2011

信仰は理性を超える

1月20日
 けれども、おそらくあなたは言うであろう――わたしは神を信じることができない。そのような形而上的な直感にわたしの悟性が反対する、と。事実、それは、どちらも本当である。しかし、にもかかわらず、あなたとそのような超感覚的な観念とをへだてているのは、じつは悟性ではなく、もっと別種な心情なのである。悟性の役目は、意志がすでに決定したことを是認するだけである。それが逆だったら、悟性のためらいぐらい、われわれはいつでも跳び越えてしまうであろう。
(筑摩叢書 前田敬作訳)

昨年末の無教会キリスト教全国青年大会で、
大学講師をしているK兄がこんなことを言った。

「こないだ、仏教学者の友人がうちに泊まったのね。
その友人がいうんだ。

…キリスト教ってのは、論理が破たんしている。
聖書なんか、めちゃくちゃだ。
読んでいると頭がおかしくなる。
仏教というのは、理知を重んじる。
ブッタの教えというのは頭を使えば、誰でもわかる。
イエスの教えってのは、頭でどんなに考えても納得がいかない。
こんなめちゃくちゃなもんを信じるやつがいるなんて、信じられない。

…でも、ふしぎなのは、
仏教には、キリスト教ほどの力はない。
世界に改革を起こしてきたのはたいていキリスト教のほうだ。
なぜ、こんな理性のない宗教が、力をもつんだろう。」

nikkouも、
学生時代よく、クリスチャンの子を理性で追い詰めた。

「わたしの眼にあなたは高価で尊い」という聖書の言葉によって、拒食症から立ち直った、という友には、
「それって、数百年前のガイジンにむかって神が言った言葉で、
神が、あなた自身にむかって言った言葉じゃないでしょ。
なんで、それがあなたのことになるのよ。」
「なんでだろうねえ」と友は笑った。

「神は愛である」という言葉を信じる友には、
「なぜ、そんなことを信じられるの?」と聞いた。
「聖書にそう書いてあるから」と言われた。
「聖書にそう書いてあると、なんで信じられるの」
「聖書は神のことばだから。」
…ここでもうすでに頭がおかしくなりそうになるのをこらえて、
「じゃあ、神が存在しなかったら、神は愛である、というのも嘘になるよね。
神がいなければ、世界には人間の愛しかないんじゃないの。
つきつめれば愛なんて、すべて人間のエゴなんじゃないの?」
と問い詰めると
友は、「わたしもクリスチャンになる前はそう思ってた」と苦笑した。

結局nikkouがイエスを信じたのは、
ゴスペルの練習に来たティーチャーが
「聖書にはわからないこと、矛盾していると思うことがたくさんある。
でも、わかったふりをしないでください。
わからないことはそのまま、宿題として、とっておいてください」
と言ったときだった。
あ、牧師でも、聖書のことわからないんだ、と思った。
その瞬間、理性の壁をイエスの光がすっと通り抜けた。
「求めなさい。そうすれば、与えられます。」
というイエスのことばが、理性を通さず、魂に直接、どんっ!とぶつかってきた。

まず信仰がやってきた。
理性はあとから信仰を追いかけて、つまづいて、方向転換して、
そしてまたあらたな展開を与えられている。

信仰を与えられたあとも、理性や理屈でつじつまを合わせようとするクセはなかなか抜けない。
でも、面倒な人間関係のなかで、
自分の力ではどうにもならない状況の中で、
頭で考えてもどうしても腑に落ちなかった聖書のことばを思い出し、
あ、イエスさまが言っていたのは、こういうことだったのか、気づき、
その思いが、身にしみる。

信仰は理性を超える。
この10年、信仰を与えられたあとも理性でさんざん躓いて
ようやく、それがわかった。

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